top of page
  • 執筆者の写真キンレイ心染事務局

第十五回 法政大学落語研究会OG 渡邊慧七さん

2014年に発足し、「和食“鍋焼うどん”」×「伝統芸能“落語”」の魅力を多くの方々に伝達していくことを目指した文化啓発活動である『キンレイ心染プロジェクト』の卒業生インタビューページです。

第十五回は法政大学落語研究会より心染プロジェクトに参加した、渡邊慧七(わたなべ けいな)さんが登場。インタビュアーはキンレイ心染プロジェクト卒業後、プロの漫才コンビ「まんじゅう大帝国」として芸能事務所(株式会社タイタン)に所属し活躍している田中永真さん・竹内一希さんです。

左:田中永真さん 中:渡邊慧七さん 右:竹内一希さん

竹内:今回は法政大学落語研究会で田町家 ほ八(たまちや ほや)として活躍していた渡邊慧七さんに登場いただいています!(以下:ほ八ちゃん)

渡邊:よろしくお願いいたします! お二人とお話しするのは本当に緊張します。落研の神様みたいな人なので。

田中:なんだそれ(笑)。

竹内:そんなに大したもんじゃないよ!早速始めましょう。


田中:あれ?僕らとはいくつ離れているの?

渡邊:楽ぼうさんが私の2学年上なので、田中さんとは5学年差ですかね?竹内さんとは4学年離れています。

田中:そんなに離れているんだ!心染プロジェクトには1年生から参加していたの?

渡邊:いや、2年生になってからです。私、落研に入るのが遅くて。

田中:あ、そうなんだ。どうして時期がずれたの?

渡邊慧七さん

渡邊:落研に入る前に法政大学のボランティア団体に所属していたんですけど、あまり馴染めずに辞めてしまったんです。辞めた後に友達から落研を勧められて、部室に行ったらパンチパーマがかかった楽ぼうさんがいたんですよ。色々話しを聞いて、私に合っているかなと思って入りました。




田中:ああ、あの髪型の時か。アフロみたいな髪型だったね。

竹内:懐かしいね!じゃあ、他の同期と少し間が空いて、心染プロジェクトに参加したんだ。

渡邊:はい。2年生の春に。私と同じように心染プロジェクトに参加していない法政落研の部員何人かと一緒に参加しました。

竹内:それでも結構長い期間、心染プロジェクトで活躍していたんだね。

渡邊:はい。もともと教員志望でして、そのことを事務局のスタッフさんに話したら小学校での「出前授業」にお声がけいただいて。

竹内:良いね!どうだった?

渡邊:『金魚の芸者』という落語をやったんですけど、噺の中で芸者さんが歌うシーンがあって、その歌を小学生が覚えてくれて一緒に歌ったり。その後に一人ずつ抱っこしました(笑)。

2019年2月22日 西東京市立田無小学校での「出前授業」にて『金魚の芸者』を演じる渡邊慧七さん
田中永真さん

田中:わかる!なぜか小学生を持ち上げる時間あるね(笑)。

渡邊:最後に小学生にサインをもらいました。落語をやるだけじゃなくて子どもたちと交流ができたのは面白かったですね。


竹内:「出前授業」は落語だけじゃない体験ができるよね。




田中:あ!『金魚の芸者』で思い出した。8月末の配信イベント「落研の夏フェス2020」に出ていた時の『金魚の芸者』もすげー良かったよ。

竹内:上手かったね!あの企画は楽しかった。

渡邊:楽しかったです。毎月やってほしいです(笑)。落語やるのが久しぶりすぎて台詞、噛み噛みでしたけど。

田中:そんなことなかったよ。まだまだキレがあって。

渡邊:法政落研の後輩が機材のセッティングとかテクニカル面を仕切っていて、頼もしかったです。

田中:そうだったね。富士見亭 りこ一(ふじみてい りこぴん)ちゃんだよね。

渡邊:そうです!

竹内:法政落研から心染プロジェクトに参加する人って多いよね?

渡邊:心染プロジェクトは私の先輩から脈々と受け継がれています。

竹内一希さん

竹内:心染プロジェクトでは色んな落語やったと思うけど、食べ物が出る落語とかはやった?うどん食べる落語とか。

渡邊:私、うどん啜るのが下手でどれだけ練習しても上手くできなくて、それが悔しくて。


田中:でも、うどんを啜る仕草を練習してできるようになった人って見たことないなぁ。


竹内:なぜか最初からできる人が多いよね。落語家さんはどうしてるんだろう…。

田中:さっき教員を目指してたって言っていたけど、今は何をしているの?

渡邊:学習塾で働いています。アルバイトしていた塾にそのまま入社して。

竹内:そっか。塾講師になる人ってそういう人が多いの?

渡邊:どうなんでしょう…。私は教員志望だったので学習塾への入社を目指していたわけではないんですけど。ある日、役員の人がアルバイト先にきて「講師やらない?」と声をかけられ、そのまま入社して今に至ります。

田中:教員免許は取ったの?

渡邊:はい。中・高の国語の教員免許を持っています。

田中:教員免許取るのって大変じゃなかった?

渡邊:そうですね。

田中:色々と試されなかった?

渡邊:はい。ストレスへの耐性や現場対応力を試されました。

田中:そうそう。僕も教員免許取ろうとしたんだけど、最初の授業で先生に「君のクラスの生徒が教科書を忘れてきました。どうしますか?」って質問されて、じゃあ竹内答えて。

竹内:え、教科書忘れた生徒に?「隣の子に見せてもらいなさい」って言うかな。

田中:あ、なるほどね。その質問にそう答えたら「その生徒はこの先ずっと教科書を持ってきません!座っていいよ。」って言われる。

竹内:んん?なん…。

渡邊慧七さん

田中:なんだよ!ってなるよな(笑)。でも正解がないのよ。で、やってられるか!って辞めちゃった。ほ八ちゃんはずっと先生になりたかったの?

渡邊:小学生くらいから目指していました。学校が嫌いで、私みたいな先生がいれば同じような生徒の助けになるかなと思って。

竹内:すごい優しい考え方!


渡邊:ただ、教育実習の時にやっぱり嫌いな場所で働き続けるのは無理だと思ってしまって、学校以外に教育に携わることができる場所として学習塾に入社しました。

田中:じゃあ、あんまり新生活って感じでもなかったのかな?

渡邊:いや、住む場所や業務の内容もガラッと変わったので、新生活感は感じています。

竹内:社会の洗礼は受けた?

渡邊:最初は仕事が全然できないことへのストレスで、休憩時間にお菓子のチョコ棒を30本くらい買って、廊下で食べていたら上司に「何してるの?」「チョコ棒食べてます」って(笑)。

竹内:ストレスの解消の仕方が変だよ(笑)。

渡邊:それをきっかけに上司に可愛がってもらえるようになって。

竹内:それなら良かった!喋る職業だから、落研での経験は活きてるんじゃない?

渡邊:そうですね。生徒や保護者と話しをするときは言葉遣いが丸っきり変わるので、上司の話している内容を覚えて家で練習して、同じことを繰り返して。落語の練習に近いですね。

竹内:落研や心染プロジェクトでの経験が役に立っているね。ほ八ちゃんが落研だったってことは職場の人や生徒は知っているの?

渡邊:はい。

田中永真さん

田中:落研を卒業した人たちは職場とかで無茶ぶりされることもあるみたいだけど、ほ八ちゃんはどう?


渡邊:生徒からなぞかけをフラれることが多いですね。

田中:ああ、なるほどね。でも教室で言われたらお題が大体決まってくるから用意はできるんじゃない?


渡邊:そうですそうです!生徒たちがしっかり驚いてくれるので嬉しいですね。

竹内:心染プロジェクトでの活動を振り返ってみてどう?これは人によって色々違って、聞いてる僕らにとっても面白いのよ。

渡邊:そうですね。私たちの落語を写真に収めてくれるのは嬉しかったです。思い出としてきちんと残るので。

田中:活動記録として残るのは確かに良いかも。

渡邊:公式HPでも「出張落語会」「出前授業」をレポートとして残してくれたり。あと、働き出して冷凍食品の価値をより身近に感じるようになりました。それこそキンレイさんの商品の手軽さと美味しさは改めてすごいと思います。

田中:それはキンレイさんも喜ぶよ!どの商品が好き?

渡邊:辛いのが好きなので「チゲうどん」はお気に入りです。辛さを足して食べています。一味とか七味をかけたりして。

渡邊慧七さん

竹内:丁度、新しく「お水がいらない鍋」シリーズが発表されて「旨辛味噌鍋」っていう商品が発売されたのよ。

渡邊:あ、これですか?具材たっぷりで美味しそうですね。辛味をアレンジして食べたいです!




渡邊慧七さん



【渡邊慧七さん プロフィール】

・2020年に法政大学文学部日本文学科を卒業後、株式会社城南進学研究社の城南コベッツにて教室長兼講師として活躍中。


まんじゅう大帝国







【インタビュアー:まんじゅう大帝国  略歴】

株式会社タイタン所属の漫才コンビ。2016年6月コンビ結成。

2017年4月デビュー。大学時代は互いに落語研究会に所属し、学生落語の全国大会で優秀な成績を残す。2017年4月に株式会社タイタンに所属しデビュー。

フジテレビ系『ENGEIグランドスラムLIVE』『ネタパレ』などに出演し注目を集める。






【その他、受賞歴等】

・国立演芸場 令和元年度「花形演芸大賞」 銀賞受賞

・フジテレビ「ENGEIグランドスラム」「ネタパレ」

・WEB CM パイロットコーポレーション フリクション「ネタ帳」

・MV ゼスプリゴールドキウイ「アゲリシャス」

・TBSラジオ「マイナビラフターナイト」月間チャンピオン

(2017年6月/2018年11月)

・第3回未完成映画予告編大賞「MI-CAN男優賞」(竹内一希)

・2020年1月29日より、初のDVD「詰め合わせ」発売。

・2020年10月7日より、第一回単独公演DVD 「私の番です。たしかにね。」発売。

・竹内一希さん主演映画『実りゆく』が2020年10月9日(金)に新宿武蔵野館ほか

 全国の上映館で公開。

【関連リンク】


0件のコメント
bottom of page