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  • 執筆者の写真キンレイ心染事務局

第二十一回 桜美林大学落語研究部OG 石田萌さん

更新日:2021年5月28日

 2014年に発足し、「和食“鍋焼うどん”」×「伝統芸能“落語”」の魅力を多くの方々に伝達していくことを目指した文化啓発活動である『キンレイ心染プロジェクト』の卒業生インタビューページです。

 第二十一回は桜美林大学落語研究部より心染プロジェクトに参加した、石田 萌(いしだ もえ)さんが登場。インタビュアーはキンレイ心染プロジェクト卒業後、プロの漫才コンビ「まんじゅう大帝国」として芸能事務所(株式会社タイタン)に所属し活躍している田中永真さん・竹内一希さんです。2014年に発足し、「和食“鍋焼うどん”」×「伝統芸能“落語”」の魅力を多くの方々に伝達していくことを目指した文化啓発活動である『キンレイ心染プロジェクト』の卒業生インタビューページです。

石田萌さん

田中:今回は桜美林大学落語研究部で奏家 風車(かなでや ふうしゃ)として活躍していた、石田萌さんに色々と話を伺っていきましょう。

※以下文中では風車ちゃん


石田:よろしくお願いします。竹内さん、LINEスタンプの買いました!


竹内:おっ、ありがとう!バシバシ使ってくれ!


田中:今日のメインは風車ちゃんだから!


竹内:そうだった。風車ちゃんは何年生から心染プロジェクトに参加していたの?


石田:1年生の時から参加していました。先輩のまつえいさん桔梗さんに誘っていただいて。


田中:二人にもこのインタビューに出てもらったね。


竹内:風車ちゃんは心染プロジェクトで大車輪の活躍だったんじゃない?


石田:どうですかね?少しでも貢献できていたら嬉しいです!

竹内:大活躍だったと思うよ。一年生から卒業するまでたくさんの活動に参加していたと思うんだけど、印象に残っている活動とかある?


石田:落研での活動も含めて色んな場所で落語をさせてもらったんですけど、病院での「出張落語会」は一番珍しい会だったと思います。


竹内:病院に入院している方に? お、この写真だね。

2017年6月23日 栗原病院(千葉県)での「出張落語会」にて 『まんじゅう恐い』を演じる石田萌さん

石田:あ、この時に使っている扇子と手ぬぐい、懐かしいですね。


竹内:本当だ!懐かしいね。

石田萌さん

石田:ちょっと待ってくださいね。…ありました!石田萌さん

竹内:おお!


石田:「出張落語会」とか「出前授業」では必ず使わせてもらっていました!いまは落語をやることもないので、こうしたり…。

石田萌さん


田中:ほっかむり…。手ぬぐいの使い方としては間違ってない(笑)。


竹内:この扇子と手ぬぐいを持っていることが心染プロジェクトに参加していた証だね!


田中:病院での落語会だけど、やっぱり緊張とかした?


石田:しました。この落語会に関わらず、毎度緊張していました…。観ている人の数分間を奪っていると思うと「しっかりしなきゃ!」って。


竹内: 1年生からフル回転で落研にいて落語の演目もたくさん覚えたんじゃない?


石田:片っ端から覚えました。


田中:『時うどん』とか『みそ豆』とかは?


石田:『時うどん』は覚えて「出前授業」で何度か披露しました。先輩に「ネタ数は多くて損はない」って教えてもらったので挑戦しました。


竹内:持ちネタはどれくらいあったの?

田中永真さん

石田:30くらいですねかね。


田中:おお!多いね!

石田:でも、きちんと先輩に稽古を付けてもらったとかではないので、クオリティが伴っていたのかはわからないです…。


田中:いやいや、覚えるのが大変なんだから。色んな演目をやった方が楽しいしね。そもそも落語は好きだったの?




石田:いや、全然…。元々、東京でラジオの仕事をしたくて、その時聴いていたラジオパーソナリティが落研出身だったので「そういう文化もあるのか」って。で、落研に入りました。


竹内:憧れていたラジオパーソナリティの体験に近づこうと思って、たくさん高座に出ようってことだったの?


石田:はい。最初のモチベーションはそうです。


竹内:なるほど。気付いたら出演回数が増えていったんだね。


石田:それ以外にやることがなかったってのもあります(笑)。


田中:どうせやることなかったら落語やっておこう的な(笑)。え、じゃあ今はラジオ関係のお仕事をしてるの?


石田:いや、普通の企業に努めています。落語家さんになった落研の先輩に、大学が制作しているラジオ番組の収録に連れて行ってもらった時に全然喋れなくて…。逆に先輩が物凄く面白くて「あ、向いてない」と思ってスパッと諦めて普通に就職をしました。


田中:どんな会社に就職したの?


石田:不動産関係です。不動産のなかでもニッチな分野になりますが…。


竹内:就活では何社くらい受けたの?


石田:20社くらいですかね。第一志望だった今の会社しか受からなかったです。


田中:そうなんだ!本当に行きたい!って思いが伝わったんだろうね。社会人生活はどう?


石田:楽しく働かせてもらっています。ただ、規則正しく出社するのにはいまだに慣れないです。最初に配属された部署が6時出社の15時定時だったので、生活リズムを作るのが大変でした。エナジードリンクを飲みながら出勤したりして。


田中:それは大変だね。エナジードリンク系は体調崩す原因になり得るから、気を付けて!


石田:今は9時から18時なので楽になりました!


竹内:仕事は具体的にどんな内容になるの?


石田:業界的には“積算”というんですけど、オフィスビルの管理・運用を取り仕切る分野になります。例えばエレベーターの点検とかガス、水道の検査をどの会社がやるかとか、そいうのを取りまとめる仕事になります。早起きは苦手ですけど、日々のスケジュールが決まっている方が向いているので今の仕事は性に合っています。


竹内:なるほどね。僕らのようなエンタメ業界はスケジュールが不安定だもんね。


石田:でも、エンタメに携わる方々のおかげで生きていけています。頭が上がりません!

竹内一希さん

田中:風車ちゃんのような人たちのおかげで僕らも生きていけています。


竹内:お互い感謝だね(笑)。今も落語とか観に行ったりしているの?


石田:行けてないです…。配信とかですね。あとは家でラジオ聴いたりして楽しんでいます。


竹内:どんな番組を聴いているの?

石田:幅広く聴いています。でもやっぱりお笑いが多いです。あ!お二人が出演されているラジオも聴かせてもらっています!


田中:ありがとう!ラジオ番組も山のようにあるから、楽しみが尽きないよね


石田:聴くだけで一週間が終わってしまいますよね。


竹内:あれ?会社の人は風車ちゃんが落研だったことは知っているの?


石田:今の部署の部長が面接官だった人なので、知れ渡っています(笑)。


田中:人前で落語できるなんて、特殊だから驚かれるんじゃない?


石田:最近その特殊性に気付きました!大学の時は周りのみんなが落語できていたので。


田中:そうそう。普通ではないよね(笑)。もっと言っていこう!


竹内:普通は30も持ちネタないしね(笑)。


石田:アピールしていきます!


竹内:社会人になって自炊とかしてる?


石田:してます!お弁当作ったり。


竹内:おお!すごい!冷凍食品を活用したりは?それこそキンレイさんの商品とか。


石田:それが、小麦アレルギーなので、全部自分で作っています。大学2年生くらいにアレルギーが判明したので、キンレイさんの商品や麺類の美味しさは知っているんです。たまに無性に食べたくなります。


田中:味を知っていて食べられないのは辛いね。


石田:はい。まだ、アレルギーだとわかってない時は大変お世話になりました。停電した時に、カセットコンロで作って食べたり。


田中:いつかアレルギーでも食べられるような商品が出るといいね!


竹内:最後に、1年生が続々と落研に入部する時期だけど、後輩のみんなにコメントをお願いします。


石田:上級生も含めてですが、今のうちにやりたい落語をたくさん覚えて、たくさん高座に上がって!と伝えたいです。後悔だけはしないように。心染プロジェクトは落語をやる機会を与えてくださるし、色んな落研の人と落語をできるのは大きな財産になるので!コロナで思ったような活動が出来なくてもどかしいと思うけど、みんな頑張れ!



【石田萌さん プロフィール】

2020年に桜美林大学リベラルアーツ学群を卒業。

現在は不動産企業に就職し活躍中。





まんじゅう大帝国


【インタビュアー:まんじゅう大帝国 略歴】

株式会社タイタン所属の漫才コンビ。2016年6月コンビ結成。2017年4月デビュー。大学時代は互いに落語研究会に所属し、学生落語の全国大会で優秀な成績を残す。2017年4月に株式会社タイタンに所属しデビュー。フジテレビ系『ENGEIグランドスラムLIVE』『ネタパレ』などに出演し注目を集める。


【その他、受賞歴等】

・国立演芸場 令和元年度「花形演芸大賞」 銀賞受賞

・フジテレビ「ENGEIグランドスラム」「ネタパレ」

・WEB CM パイロットコーポレーション フリクション「ネタ帳」

・MV ゼスプリゴールドキウイ「アゲリシャス」

・TBSラジオ「マイナビラフターナイト」月間チャンピオン

(2017年6月/2018年11月)

・第3回未完成映画予告編大賞「MI-CAN男優賞」(竹内一希)

・2020年1月29日より、初のDVD「詰め合わせ」発売。

・2020年10月7日より、第一回単独公演DVD 「私の番です。たしかにね。」発売。

・竹内一希さん主演映画『実りゆく』が2020年10月9日(金)に新宿武蔵野館ほか

 全国の上映館で公開。「第63回ブルーリボン賞」作品賞にノミネート。2021年4月28日 よりDVDが発売。

・初の単行本『笑いの学校』が2020年12月19日(土)に河出書房新社より発売。


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