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  • 執筆者の写真キンレイ心染事務局

第十三回 東海大学文化部連合会落語研究部OB 浅井政宏さん

 2014年に発足し、「和食“鍋焼うどん”」×「伝統芸能“落語”」の魅力を多くの方々に伝達していくことを目指した文化啓発活動である『キンレイ心染プロジェクト』の卒業生インタビューページです。

第十三回は東海大学文化部連合会落語研究部より心染プロジェクトに参加した、浅井政宏(あさい まさひろ)さんが登場。インタビュアーはキンレイ心染プロジェクト卒業後、プロの漫才コンビ「まんじゅう大帝国」として芸能事務所(株式会社タイタン)に所属し活躍している田中永真さん・竹内一希さんです。

浅井宏政さん

竹内:今回は東海大学文化部連合会落語研究部で頭下位亭晴鈴(とうかいてい ばれい)として活躍していた浅井政宏さんにリモートで登場いただいています。(以下:晴鈴君)

浅井:よろしくお願いいたします!

竹内:晴鈴君は第四回に出演した黒塔君(西澤敏浩さん)の後輩です。卒業して何年経つのかな?


浅井:2年経ちます。いまは地元・名古屋の海運会社に勤めています。


田中永真さん

田中:”開運”??占い的な??

浅井:あ、いや、運を開く方ではないっす。海で運ぶ方です(笑)。

田中:ああ、そうかそうか。大学で学んだ関係で?

浅井:いや、地元で就職しようと思っていて、愛知はメーカーが多く、より多くのメーカーと携わることができる会社を探して、今の会社に就職しました。

田中:地元で就職するのが一番良いかもね。親孝行にもなるし。

竹内:晴鈴くんはどういう経緯で心染プロジェクトに参加したの?

浅井:大学2年の時に黒塔さんに誘われたのがきっかけですね。

竹内:じゃあ、プロジェクトにいた期間は長かったんだね。

浅井:はい。ただ、当時は自分たちの大学の落研運営に手一杯であまり参加できず…。なので、最初に参加した「出張落語会」はよく覚えています。千葉県我孫子市社会福祉協議会での会で、来場者の方からアンコールを受けて、2席やったんですよ。

竹内:おお!何をやったか、覚えてる?

浅井:『堀ノ内』と『鈴ヶ森』です。

竹内:親しみやすい落語だね。晴鈴君の後輩たちも心染プロジェクトに参加しているよね。

浅井:そうですね。今は3人お世話になっています。僕の後輩がそのまた後輩を誘って。

田中:東海落研内で、心染プロジェクトが脈々と受け継がれていて良いサイクルだね。

竹内:仕事の話に戻ってしまうんだけど、海運会社でどんな作業をしているの?

浅井宏政さん

浅井:僕らは輸送の進行管理をする役回りです。貨物の保管倉庫(事務所)に常駐して、実際に貨物を取り扱うリフトマンの方々にぱっと見でわかるような作業予定表を作って、コンテナ船が到着したら、フォークリフトでどんどん積載していただくっていう感じです。


竹内:なるほど。作業現場の立会いもするの?

浅井:はい。ショーリングと言って荷崩れが起きないように金具で固定する工程があるんですけど、その確認をします。例えばインド行きの船は大雑把に着岸することがあるので、特に頑丈に固定しようって現場の人と話し合ったり。

田中:力強い男社会なイメージを勝手に思い浮かべているけど。

浅井:そうですね。ガッと入っていかないと、いつまでも認めてもらえない業界ですね。

竹内:もう慣れた?

浅井:はい。可愛がってもらっています!

田中:具体的に何を運んでいる会社なの?

浅井:工作機械です。機械を作る機械って言うと変な言い方なんですけど。

田中:竹内大丈夫か?何にもわからない時の顔をしているぞ!

浅井政宏さん

浅井:例えば、トヨタさんは車を全て自社で作っているわけではなく、部品の一部を下請けメーカーさんに依頼をしています。その下請けメーカーさんが部品を作るための機械を作っているメーカーさんがまた別にあって、そういったメーカーさんが主な取引先になります。ウチの会社では荷物の特性に合わせた梱包まで対応できるので、裸の機械が入ってきて、フォークリフトで扱いやすいよう梱包して輸送するまで一括でやっています。あと、会社があるエリアは税関に認められた地域なので輸送申請をすぐに完了できます。許可がないままコンテナに積むことはできないので。


竹内:「許可下りてないのに積んじゃったよ!」っていうことが起きたりしないの?

浅井:いや、それは違法行為にあたるので絶対にないです。判明したら、最悪業務停止処分になってしまいます。

田中:毎日輸送するから場所として権利をもらっているってことだよね?

浅井:そうです!名古屋税関に会社が認定されていて。名古屋税関はAEOっていう国際基準を設けている機関に加盟しているので、すぐに承認を得ることができます。なので、申請完了後、すぐにコンテナに積むことができるんです。締め切りが1日しかない荷物を捌けるのも僕の会社ならではです。

竹内一希さん

田中:すごいな。竹内が理解できたかはわからないけど。

竹内:立派に働いているな!

田中:ほらね。でも、大変なことも多いんじゃない?

浅井:忙しい時は作業が追い付かなくて大変です。作業場は強化コンクリートに囲まれているので、夏は暑くて冬寒いっていう環境で作業したり。合間の作業状況を写真で報告して欲しいってクライアントもいるので、その対応など。

竹内:怒られたりもするの?

浅井:最初はリフトマンの方によく怒られましたね。

竹内:「これ、どうなってんだ!」とか?

浅井:ズバリそうです。

田中:職人さんに近いのかな?

浅井:イメージとしては近いです。フォークリフトで積載するノウハウは皆さんしっかりあるので、わからないことはリフトマンの方々に僕らが教えてもらって資料に反映させています。僕がリフトに乗って作業することはないですけど、リフトマン側の視点に立って、わからなければ聞きにいって、必要な道具を手配して。その道具の手配にもトラックがないと運べなかったりするので、トラックを手配して。

竹内:落研での活動に全く関わりがない職業に思えるけど、活きていることとかある?

浅井:まず落研にいたことが目を引きましたね。研修の時に同期40人の前でやって。”落語のひと”って覚えてもらったりして。あとは懇親会とかでもやったり。どちらもウケなかったんですけど。

田中:がっつりやってるね。

浅井:リフトマンの方々にも時折いじってもらったり。

竹内:”落語の兄ちゃん”って?

浅井:はい(笑)。

田中:「兄ちゃん、貨物は”落さないようにな”」って?

竹内:その人落研だ(笑)。  

浅井:でも貨物を搬入するトラックのドライバーさんがそんな感じです。

竹内:良い調子だね(笑)。

浅井:荷下ろしの順番待ちで時間がかかる時に間を繋ぐために、落研の話をしたり。作業上どうしても順番を変えたりしないといけない時があるので。

田中:待たせてると思わせないようにするんだね。

竹内:それはまさしく、落研での経験が活きてるね。中々できないよ。とにかく喋るって。

田中:そもそも落語はいつから聴いてたの?

浅井:大学からですね。キャンパス内をフラフラしていたら黒塔さんに捕まって(笑)。落研入って、心染プロジェクトを紹介してもらって。

竹内:落研の4年間とか心染プロジェクトに参加してどうだった?

浅井宏政さん

浅井:色んな人と仲良くなれたのは大きいですね。同じ大学の先輩・後輩とか、心染プロジェクトのおかげで、他の大学の人とも仲良くできたり、繋がりをたくさん作ることができましたね。あと、コミュニケーション能力を持って社会に出れたのは大きいですね。

竹内:心染プロジェクトに今後参加する後輩もいると思うんだけど、晴鈴君から心染プロジェクトへの想いなどあればお願いします。


浅井:僕の1つ下の後輩も2つ下の後輩もメチャクチャお世話になっているので、感謝の念が大きいです。

田中:良い循環が続くと良いね。

浅井:また、東海落研の部員は減ってしまってますけど…。

竹内:また、冬の時代か。

田中:北国だな(笑)。

浅井:なので、キンレイさんや心染プロジェクトさんには面倒を見てくださっているので、今後も繋いでいけたら嬉しいです。東海落研をよろしくお願いします!

竹内一希さん

竹内:今後もこのインタビューを見たりとかして、心染プロジェクトに参加する後輩もいると思うんだけど、アドバイスをお願いします。

浅井:僕は東海落研の運営でバタバタしたり、勝手に「期待に応えなきゃ!!」って思っていたので、躊躇してしまったこともあるんですけど、重く・深く考えずにジャンジャン参加すると良いです!

竹内:心染プロジェクトの活動にもっと参加しとけばっていう後悔があるんだね。

浅井:でも、心染プロジェクトをきっかけにキンレイ商品のファンになりました。特に「ラーメン横綱」は愛知にも店舗があるので、懐かしさも相まって。

田中:名古屋メシの「台湾ラーメン」も販売しているんだよ。

田中永真さん

浅井:ちょうど、一昨日買いました!!今は会社の寮に住んでいて。キンレイさんの商品はメチャクチャ簡単に出来上がるので、疲れて帰ってきた時は重宝していますね。家族にも勧めたら、キンレイ商品のファンになって、母がうどん商品を常備していますね。台湾ラーメンも教えなきゃ!

田中:心染プロジェクトに参加して、地元に帰って、家族に商品を勧めてファンになってくれて。キンレイさんも嬉しいだろうね。


浅井:少しでも貢献できたら嬉しいです。すみません。話がガラッと変わるんですけど、この前、名古屋の演芸場(大須演芸場)にお二人が出ているのを母と観に行きました。

竹内:ああ!そうだったね。舞台出たら晴鈴君がいて「あれ?」と思ってね。そうだ!晴鈴君!こちら映画「実りゆく」10月9日全国公開です(ポスターを手に取り紹介)。竹内主演でございます。

田中:急に宣伝始めてどういう気持ち!?

竹内:ぜひ、観て欲しいですね。

田中:そうそう。この映画を撮影してる時にキンレイさんが商品を差し入れしてくださってね。

竹内:うん。長野県で撮影してたんだけど、ロケ地にスタッフさん含め全員分の商品を用意してくれて。出来立てのうどんとラーメンを食べれたのはありがたかったなあ。

浅井:「実りゆく」家族と観に行きます!

田中:今日の主役にそんなこと言わせるな!


浅井政宏さん


【浅井政宏さん プロフィール】

・2019年 東海大学文学部日本文学科卒業後、名古屋の海運会社にて活躍中。写真は全体朝礼や職員の方がすれ違う時などで「ご安全に!」の合言葉と共に使われている敬礼。





まんじゅう大帝国


【インタビュアー:まんじゅう大帝国 略歴】

株式会社タイタン所属の漫才コンビ。2016年6月コンビ結成。

2017年4月デビュー。大学時代は互いに落語研究会に所属し、学生落語の全国大会で優秀な成績を残す。2017年4月に株式会社タイタンに所属しデビュー。フジテレビ系『ENGEIグランドスラムLIVE』『ネタパレ』などに出演し注目を集める。


【その他、受賞歴等】

・国立演芸場 令和元年度「花形演芸大賞」 銀賞受賞

・フジテレビ「ENGEIグランドスラム」「ネタパレ」

・WEB CM パイロットコーポレーション フリクション「ネタ帳」

・MV ゼスプリゴールドキウイ「アゲリシャス」

・TBSラジオ「マイナビラフターナイト」月間チャンピオン

(2017年6月/2018年11月)

・第3回未完成映画予告編大賞「MI-CAN男優賞」(竹内一希)

・竹内一希さん主演映画『実りゆく』2020年10月9日(金)新宿武蔵野館ほかで

 全国順次公開予定。


【関連リンク】

・タイタンオフィシャルHP プロフィール

・まんじゅう大帝国 公式twitter

・まんじゅう大帝国 Youtubeチャンネル

・2020年1月29日より、初のDVD「詰め合わせ」発売

・まんじゅう大帝国 竹内一希さん主演映画『実りゆく』公式HP


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