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  • 執筆者の写真キンレイ心染事務局

第十一回 二松学舎大学落語研究会OB 後藤一穂さん

2014年に発足し、「和食“鍋焼うどん”」×「伝統芸能“落語”」の魅力を多くの方々に伝達していくことを目指した文化啓発活動である『キンレイ心染プロジェクト』の卒業生インタビューページです。

第十一回は二松学舎大学落語研究会より心染プロジェクトに参加した、後藤一穂(ごとう いちほ)さんにキンレイ心染プロジェクトや落語研究会での思い出、現在の活動について語って頂きました。インタビュアーはキンレイ心染プロジェクト卒業後、プロの漫才コンビ「まんじゅう大帝国」として芸能事務所(株式会社タイタン)に所属し活躍している田中永真さん・竹内一希さんです。

後藤一穂さん

竹内 第十一回インタビューは二松学舎大学落語研究会(以下:二松落研)に所属し、二松亭 次朝(にしょうてい じちょう)として活躍していた、後藤一穂くんに栃木県からリモート出演いただいてます。

後藤 よろしくお願いします!

田中 二松落研は初めての登場ですね。僕が大学生の時はあまり他の落研と交流が盛んではないけど、落語が上手い猛者が集まっているってイメージだったなあ。

後藤 ありがとうございます。たしかに昔から他大との交流はなかったですね。


竹内 結構、歴史ある落研だよね?

後藤 50年以上経ちます。

田中 古参の落研だね。プロになった人もいなかったっけ?落語の稽古に来てくれたり、プロの方も含めOBの人たちとの交流はあるの?

後藤一穂さん

後藤 プロになった方もいます。ただ、一時期OBとの交流が途絶えてしまって…。僕らの代で50周年記念寄席を開催したのをきっかけに、僕らの代からOBの方々と密に交流してます。


竹内 OBも嬉しかっただろうね。熱意ある後輩はかわいいと思うもん。いまはどんな職に就いているの?社会人としては何年目?


後藤 2年目になりました。食品から、雑貨まで取り揃えている小売店の店舗を運営しています。


田中 あ、前回の原ちゃんと同じ?




後藤 そうですね。栃木県の新店舗を担当しています。1年目が半年過ぎた頃にちょうどオープンして、やってみようと思って会社に希望を出しました。

竹内 そのあたりは後で詳しく聞かせてください!心染プロジェクトにはどういう経緯で参加したの?

後藤 僕の後輩が東海落研※さんと交流を持っていて。心染プロジェクトを紹介されて参加したって流れですね。僕が4年生でした。二松落研は他大と交流する機会が少なかったので、渡りに船でした!

※東海大学文化部連合会落語研究部

田中永真さん

田中 そうなんだ。心染プロジェクトに4年生で参加したら、大活躍だったんじゃない?


竹内 「出張落語会」とか「出前授業」とかね。

後藤 はい。「出張落語会」にも「出前授業」も参加させていただきました!

田中 「出前授業」に出るってエース的存在だよね。


後藤 ただ、「出前授業」では落語を教える先生役として参加したんですよ。

竹内 あ、そうなんだ。色んな活躍の仕方があるんだね。給食は一緒に食べた?

後藤 はい。交流給食で子どもたちが話しかけてくれて、自分が大事にしている本に「サインして!」っていう子もいて(笑)。授業では落語をやらなかったので、僕が教えた『みそ豆』を演じてみたり。

竹内 でも、落語を小学生に教えるっていうのは初めての経験だったわけでしょ?実際やってみてどうだった?

後藤 いやあ、落語を全く知らない子どもたちに一から教えるっていうのはかなり難儀しましたね。

竹内 落研での稽古みたいに、間違っているところを直す作業ではないもんね。

後藤 はい。ゼロから人に何かを教えるっていうことを「出前授業」を通して経験できたっていうのは本当に貴重です。いま担当している店舗でもパートの方々に色々教えることがあるので、あの経験はかなり役に立っています。

2019年2月9日 「キンレイ心染寄席2019」にて『普段の袴』を演じる後藤一穂さん

田中 経験をしっかり活かせているんだね。「心染寄席」には出た?文化祭みたいで楽しそうなんだよね。

後藤 そうですね。それこそ色んな大学の落研が一同に会して寄席形式で落語をしたり、来場者にキンレイさんの鍋焼うどんを振舞ったり、楽しい企画でした!


田中 じゃあ、「出張落語会」、「出前授業」、「心染寄席」と全ての活動に参加していたんだね。一番印象に残っているのはどれ?


後藤 やっぱり「出前授業」ですね。子どもたちの反応も新鮮だったので、一番記憶に残っています。





田中永真さん

田中 このインタビューで何度も「出前授業」の話は出てくるけど、落研だけでの活動では得難い経験だよね。


後藤  落語を“教える”ってやったことないですからね。それも食育に貢献できるって、いま思えばすごいことです。

田中 落研の活動領域を超えているよね。しかも、落語を食文化と絡めて教えることができる学生のみんながすごい!

竹内 「できませんよ」って断っても全然問題ないことだよね。大学4年生から心染プロジェクトに参加して大車輪のような活躍だったと思うけど、就活は両立していたの?

後藤 僕が心染プロジェクトのオリエンテーションを受ける段階でいまの会社から内定をもらっていました。

田中 優秀。竹内なんか大学4年生の6月時点で「どうしましょう?」って言ってたもんね。

竹内一希さん

竹内 就活やってみようかなあってのんきでしたね(笑)。

田中 どうしていまの会社に決めたの?

後藤 説明会でお会いした方とか面接してくれた方の雰囲気を通じて、面白い会社だと思ったのと、残業をせずにどう仕事を終わらせるかって考え方に共感したのがきっかけですね。


田中 業種とかではなく、働き方から決めたんだね。


竹内 これまで一番苦労したこととかある?



後藤 いま担当している新店オープン時が精神的にも一番大変でしたね。パートの方々の管理、何かあった時の急対応、店舗のすべてを仕切らないといけなかったので。

竹内 そうだった!それは負荷が大きいね。1年目から担当していたわけでしょ?

後藤 はい。最初は全然上手くいかなかったですね。

田中 結構怒られたりした?

後藤 メチャメチャ怒られましたね。二松落研では副部長だったので、団体の運営とかはそれなりにできるだろうって過信があったんですけど、いざ仕事でやるとなると内容と責任感に雲泥の差がありましたね。自分が思っているほど仕事ができないっていうギャップもあったり。

竹内 落研での経験が活きたことはあった?

後藤一穂さん

後藤 落研全体のことを考えたりとか、部員一人ひとりのケアをしたりっていうのは、通じる部分がありました。お店全体のこととか、従業員一人ひとりへの対応っていうのは規模が大きくなっただけだと思うので、そこは活きているかもしれないですね。

竹内 なるほどね。


後藤 あと、人に受け入れてもらえる話し方とか雰囲気とかっていうのは落語を演じる上でさんざん考えてきたので、その経験は活きているかもしれないです。



田中 そうだね。同じことを言うのでもテンションなり、声の大きさ、高さで全然違うしね。表情も大切だし。

竹内 人への伝え方って、自分が思っているほど人には伝わらないしね。

後藤 落語をやっていたっていうのは仕事への自信にもつながっていると思います。

田中 落語をやっていた時の方が絶対に過酷だもんね。人として変化したこととかある?

後藤 落語をたくさん聴いてきたことで、物事を気楽に考えられるようになりましたかね。悩んでもしょうがないなとか。

田中 落語の世界の人たちって深刻じゃないもんね(笑)。

後藤 あとは、落研での4年間も大変だったんですけど、努力できるんだって知りましたね。なので仕事も努力し続ければ、成長できるって気づけましたね。

竹内 大変だったけど、苦労を飲み込んで、次に向かってるんだね・・・。すごいなあ。

田中 竹内が飲み込めてねえじゃねえか(笑)。目が遠くを向いてるよ!大丈夫か?

竹内 後藤君、すごいなぁ。これからも心染プロジェクトには後輩たちがたくさん参加するだろうし、今後も継続して活動していくと思うんですけど、その後輩たちに言葉を下さい!

後藤一穂さん

後藤 自分たちの落研での活動だけじゃなくて、他大との交流は刺激にもなるし、成長にもつながるので、どんどん参加してもらえればなぁと思います。キンレイ心染プロジェクトでの活動は自分が所属する落研だけでは経験できない世界が広がっていますし。


竹内 このプロジェクトから色々成長できるよね。

田中 心染プロジェクトに入る前からキンレイさんのことは知ってた?企業として。




後藤 コンビニとかで販売しているアルミ容器の鍋焼うどんをキンレイさんが製造しているっていうのは知っていました。なので、「お水がいらない」シリーズ商品を知った時にはびっくりしました。

竹内一希さん

田中 まず美味しさが際立つよね。

後藤 もっと知られていいですよね。

竹内 美味しすぎてみんなびっくりしてるのかな(笑)?いまも買ったりしてる?

後藤 栃木には取り扱っているお店が少なくて中々購入できる機会がないですね。

竹内 そうかぁ。一人暮らし?


後藤 はい。

竹内 じゃあ、キンレイさんの商品はもってこいだね。仕事から帰ってきて何もしたくない時あるもんね。

田中 レンジ調理対応の新商品もこの前発売されたんだよ。

後藤 え、そうなんですか!?お水がいらなくて、火もいらなくなったんですね。

田中 5年後とかには袋から開けたらでき上がるみたいになってそうだね。キンレイさんは新商品をバンバン出すから、気が抜けないのよ。

後藤 空気に触れたら温まるみたいなことですよね(笑)。キンレイさんにはこれからもお世話になります!

後藤一穂さん






【後藤一穂さん プロフィール】

・2019年 二松学舎大学文学部国文学科卒業後、小売店業界にて活躍中。









まんじゅう大帝国



【インタビュアー:まんじゅう大帝国 略歴】

株式会社タイタン所属の漫才コンビ。

2016年6月コンビ結成。

2017年4月デビュー。大学時代は互いに落語研究会に所属し、学生落語の全国大会で優秀な成績を残す。2017年4月に株式会社タイタンに所属しデビュー。フジテレビ系『ENGEIグランドスラムLIVE』『ネタパレ』などに出演し注目を集める。





【その他、受賞歴等】

・国立演芸場 令和元年度「花形演芸大賞」 銀賞受賞

・フジテレビ「ENGEIグランドスラム」「ネタパレ」

・WEB CM パイロットコーポレーション フリクション「ネタ帳」

・MV ゼスプリゴールドキウイ「アゲリシャス」

・TBSラジオ「マイナビラフターナイト」月間チャンピオン

(2017年6月/2018年11月)

・第3回未完成映画予告編大賞「MI-CAN男優賞」(竹内一希)

・2020年1月29日より、初のDVD「詰め合わせ」発売

【関連リンク】

・タイタンオフィシャルHP プロフィール

・まんじゅう大帝国 公式twitter

・まんじゅう大帝国 Youtubeチャンネル

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